第1章 新潟コシヒカリが美味しい理由 第4章 米に関する知識のいろいろ
第2章 近代的な精米工場と保存 第5章 新潟米のいろいろ
第3章 炊き方の極意はとぎ方にあり


地力が違う、気候が違う、新潟米がうまいワケ。

 冬は日照時間が短く降雪が多く、夏は日照時間が長く雨量が少ない、という新潟県の 気候は、おいしい米づくりに最も適した気候、雪解けの清流は米づくりに必要な豊富な 水量をもたらし、夏季の高温はもともと高い温度を好む稲の生成を促します。
 そして、もうひとつ、いい稲を育てるために必要なのは、肥沃な大地、地力の良さは、  乾田中100gに含まれるアンモニアの量の多さによって決まりますが、新潟平野の 乾田100gに含まれているアンモニア量は14mgと、全国平均7.5mgのおよそ2倍、地 力の良さが、稲の生育を助けます。
まさに、新潟県の気候風土は、米づくりに最も適しているといっていいでしょう。
 だから、たとえば同じコシヒカリという銘柄でも、他の産地とは、味わいが違います。 「新潟産コシヒカリは、日本一の味わい」と、全国でいわれているのは、このような確 かな理由があるのです。


〈資料提供〉
●食糧庁/(株)新印米穀/JA新潟経済連