日本人の食生活は、現在、お米を中心に魚、大豆、野菜などの伝統的な食材料に肉、牛乳などが加わって、多様性に富んだ栄養バランスのとれたものになっています。
欧米には、お米・ごはんのように毎食中心的に食べる主食という概念がありません。パンは主食ではなく、これはあくまで添え物であり、強いていえば肉料理になるのかも知れません。
日本人は、いくら欧米食の影響を受けても、決して、主食としてのごはんは手放さず、おかずの一部だけ欧米食を導入しました。このことによって、現在のように世界で最も栄養のバランスのとれた日本型の食事ができ上がったのです。
もし、主食としてのごはんを手放していれば、でんぷんの摂取量は減少し、逆に脂肪や砂糖の摂取量が増えてバランスが崩れ、肥満や心臓病などの発祥率はとっくに欧米なみになっていたはずです。
●理想型 P12〜13 C57〜68 F20〜30 ●日本 P13.5 C57.2 F29.3 |
●アメリカ P12.3 C42.3 F45.4 ●イタリア P12.1 C43.4 F44.5 |
★PFC熱量比 栄養バランスの基本は、たんぱく質(P)と脂質(F)と炭水化物(C)のバランスです。この3成分の熱量比をPFC熱量比といい、P12〜13%、F20〜30%、C57〜68%が理想的な比率といわれています。
★購入の際は、適量を心がけて… お米は、精米されてから、夏場は約1カ月、春秋冬は約2カ月が保存期間の目安です。 米袋に表示されている「精米年月日」を確かめて、ご家族の消費量に合わせ、定期的に適量を購入するようにしましょう。
★お米の保存は、適した場所で。 上手にお米を保存することも、おいしいごはんの秘訣です。保存場所は、家庭内の比較的涼しい場所を選び、高温・湿気、直射日光を避けることがポイントです。米びつなどの容器を使っている場合は、定期的に、空にして内側をきれいにきれいに拭いて乾燥させましょう。夏の暑い時期には、厚手のビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存するのも、ひとつの方法です。
★残りごはんは冷凍保存で炊きたての味に 炊いたごはんが残ったら、保温し続けずに取り出して、温かいうちに茶碗1杯分単位でラップでキッチリ包んで冷凍保存を。必要なときに、レンジで解凍・加熱することで、炊きたてと変わらないおいしいごはんがいつでも味わえます。
★電子ジャーなどで保温する場合は、10時間程度に。 電子ジャーなどで長時間ごはんを保温しておくと、ごはんが変質して味が落ちてしまいます。 電子ジャーなどでの保温は、10時間程度に。頼り過ぎないように注意しましょう。