ファンにとって最も関心があるのは、どうしたら車券が的中するかということですよね。その中で最も重要なのは展開を読み切る推理力だといえるでしょう。今回は選手の心理を考えながら、展開を読み切る力を養うアドバイスをしましょう。


 まず、選手の競走における第一条件は自分が勝つために走るということが大前提となっています。競走ルールに従ってのことですが、勝つためには作戦は自由にやれるわけです。ただ、現在は新聞等にコメントが掲載されるため、選手も秘策があるときはコメントをにごすしか手段はありません。コメントの内容で?がつくようなときは、何かあるぞと思った方が賢明といえるでしょう。特に期の終わりころになると、事故点や、班別を決める競走得点の関係で、ふだんとは違った並びになる場合もあり、選手のコメントには注意した方がいいですね。


 常識的にいくと選手はラインで走ります。ただ、ラインが4人以上になってくると連係が難しくなってきます。競走の大前提として選手は勝つために走るのですから、4番手以降ではほとんど勝つチャンスがありません。そうなると4番手以降を回らざるをえない選手は別線へつける格好になります。最近の競走形態は三分戦が主流となっているため、よほどのことがない限り3番手を回れるようにはなっています。選手がどう並ぶかはコメントと発走前の選手紹介でわかると思いますが、大事なのは勝負どころでどのような流れになっているかを推理する力といえるでしょう。

 その推理に必要なのが競輪新聞のデータと言っても過言ではないでしょう。選手のS回数や自力型の先行回数が大きくかかわってくるからです。また、期の終わりになると事故点の関係もあり、展開を読み切るには欠かせません。

 三分戦を例に考えると、下のA、D、Gがラインの自力型だとします。AとDはどちらかといえばまくり基本の自在型で、Gが先行タイプの場合、Gが順当に先手を取る可能性が高いです。しかし、DとGが先行タイプの場合は、DとGの主導権争いも考えられ、推理が難しくなります。

 現状のレース形態からいくと、前にいるAラインは勝負どころで後方に置かれる可能性が高く、苦戦が予想されます。Aがそれを克服できる実力者(神山雄一郎や吉岡稔真など)なら別ですが、基本的には割り引いて考えてもいいでしょう。

周 回
BCEFHI

赤 板
  GHI
 EF
BC

打 鐘
HI
 EF
  BC

H S
HIEFBC


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