まずは前回の先行一者、二分戦について簡単に説明してみよう。先行一車は、逃げ切り46.7%、逃げ切り26.7%と、逃げの連対が多い。そしてまくりは連対0%でまったく通用しないという結果となっている。二分戦は113レース。1着と2着の組み合わせで、追い込み-逃げ残りが23.6%で一番多いことから、主導権を握ったラインが有利なのがわかる。ただスジ車券となると36.3%で買い目は先手ラインからのスジ違いが妙味。
それでは、下表(弥彦競輪7月20日現在)を参考に三分戦、四分戦を解説しよう。
1着 | ||||
---|---|---|---|---|
逃切 13.4 |
まくり 34.9 |
追込 51.7 |
||
2着 |
逃残 10.7 |
0.0 | 1.3 | 9.4 |
まくり 14.8 |
0.0 | 4.7 | 10.1 | |
追込 32.3 |
3.3 | 9.4 | 19.5 | |
マーク 42.3 |
10.1 | 19.5 | 12.7 |
1着 | ||||
---|---|---|---|---|
逃切 0.0 |
まくり 60.0 |
追込 40.0 |
||
2着 |
逃残 20.0 |
0.0 | 10.0 | 10.0 |
まくり 20.0 |
0.0 | 10.0 | 10.0 | |
追込 30.0 |
0.0 | 10.0 | 20.0 | |
マーク 30.0 |
0.0 | 30.0 | 0.0 |
<三分戦現在もっとも主流となっている。スジ車券が49.0%と4パターンの中ではもっともスジで決まる可能性が高い。その要因は競り合いもなくすんなるした流れになるのが大きい。
また逃げ(1着13.4%、2着14.8%)の連対が増える。これは基本的に三分戦は3人ずつに分かれるケースが多く、4番手をキープしたラインのまくりが決まりやすいため。
傾向としては前を取ったラインは被される可能性が高く、後手を踏む場合が多い。前を取るラインを推理するには競輪新聞に表示されている自力型のS回数と、事故点(失格、重注、走注の合計)がポイント。前を取ったラインは巻き返しに苦労するケースが多く、割り引いて考えてもいいだろう。
<四分戦>逃げ切り勝ちが0%となっているように、逃げた選手は苦しい。傾向としては、まくり合戦になるため、スジ違いで決まるレースが多い。車券的には推理が一番難しいため、自分が買おうと決めた選手から広く流したほうがいい。
<結論>先行一車はやはり逃げ選手が有利。二分戦は先手ラインの選手が有利。三分戦はまくりでスジ車券。四分戦は先手ライン消し。