まずはレース展開によって車券はどのように買うのがベストなのかを認識してもらいたい。 現在の競輪は三分戦が主流となっているが、レースには先行一車、二分戦、三分戦、四分戦と先行選手の数や連係選手の人数によって変わって くるのはご承知の通りです。下表のデータ(弥彦競輪今年度7月7日現在)でもわかるように、レースの形態によって決め手が異なるのは一目瞭然。ここではその理由について今回と次回の2回にわたって説明したい。
<先行一車先行選手が1人なのだから、ラインの追い込み型でなくとも、当然目標にしてくるのは必至。先行型は余程のことがない限り、自分のペースで先行できるわけだ。データから連対率(一着と二着の合計)73.4%と断然有利なのがわかる。2着は番手を取り切った選手ならマークとなるが、ラインが違えば当然スジ違いとなる。さらに番手の競りが激しくなれば、番手以外の選手の強襲もある。このことからも選手の脚質やコメントから判断して先行一車のレースは迷わず先行選手から買うのが鉄則だ。相手は実績上位の追い込み選手を狙うのが賢明。
<二分戦>データからは36.3%の結果が出ているように、二分戦が以外とスジ車券で決まる可能性が低い。この場合は先行選手の強弱がポイント。主導権を握ったラインが断然有利となるわけで、脚力に差がない先行選手同士なら、まくりは決まりにくい。まくりでの1着が22.1%となっているのは、実力一枚上(競走得点で5点近く上回っている)だったからだと判断してよさそうだ。逃げ切りが19.5%しかないのは競りがなく番手の追い込み選手が断然有利となって差し切るケースが多いため。二分戦では先行選手の番手を回る選手から買うのが得策のようだ。ただ相手にはスジ違いの選手を成るのが賢明とデータは語っている。
1着 | ||||
---|---|---|---|---|
逃切 46.7 |
まくり 0.0 |
追込 53.3 |
||
2着 |
逃切 26.7 |
0.0 | 0.0 | 26.7 |
まくり 0.0 |
0.0 | 0.0 | 0.0 | |
追込 33.3 |
20.0 | 0.0 | 13.3 | |
マーク 40.0 |
26.7 | 0.0 | 13.3 |
1着 | ||||
---|---|---|---|---|
逃切 19.5 |
まくり 22.1 |
追込 58.4 |
||
2着 |
逃切 28.3 |
0.0 | 2.6 | 25.7 |
まくり 14.2 |
1.8 | 0.9 | 11.5 | |
追込 28.3 |
7.1 | 9.7 | 11.5 | |
マーク 29.2 |
29.2 | 8.9 | 9.7 |