バンクのヒーロー
村上 順規
(80期・A2)

 ―4月28日の宇都宮で約9カ月ぶりに実戦に復帰しましたね。
 村上 何とも言えないっていうのが、正直な感想です。1着も取れていますけど、いいときと悪いときがはっきりし過ぎていて。

 
―復帰する前の心境はどうでした。
 村上 鎖骨骨折から復帰したときよりも、状態は悪いかなあとは思っていた。今回は脚のケガだったんで。4月から制度が変わったこともあって、自分自身、あせっている部分もあった。ただ、何とか
なるかなあという気もあったし、走っていけば、だんだんよくなっていくとも考えていました。

 
―復帰2戦目の小田原ではバック線を取るまくりで快勝しました。
 村上 小田原の初日は本当にいい感じだったのですが、2日目、最終日が全然ダメだった(2日間ともに9着)。特に2日目の準決勝は、何もできないままレースが終わってしまった。まだまだ、思っているようには走れません。

 
―欠場している間に、4月から競輪の制度が変わりましたが、何か感想は?
 村上 走った感じとしてはそんなに変わったという印象はなかった。ただ、選手全体が新制度になじんでいないというか、落ち着いていないという感じはしました。僕自身がまだ気持ち的に積極的になれないというか、ビビっている面もあるんで、何とも言えないですが。

 
―さて、今後ですが?
 村上 選手になってから大きなケガを何度かしているので、もうケガをしたくないというのが本音です。24歳のときに、お祓いもしてもらったですけどねえ(笑)。選手としてレースを走るというのが第一です。

 
―上を目指すというのは?
 村上 そうですね。まだまだの状態なので、そうは言えないけど、新潟の若手も上へ上がっていっていますからね。状態を整えて、まずはA1昇格を目標にしていきます。