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 小橋正義(33・59期)がついにやった。7月29日の寛仁親王牌・決勝を豪快な差し脚で快勝。昨年6月の新潟移籍後初となる、自身6回目の特別競輪制覇を達成した。
 8月16日に弥彦競輪場で行われた「寛仁親王牌」優勝報告のあとに、インタビューした。
 ーまずは、「寛仁親王牌」優勝報告会の感想は?
 小橋 本当にファンの方からあたたかい声援を送ってもらって感激しました。昨年の6月に移籍してから、弥彦記念を2回走ったわけですが、いつも感じるのはたくさん声援をしてもらっているなあと
いうこと。ほかの競輪場は結構ヤジとかもすごいんですけど、弥彦は「頑張れ」という声援が多い。ファンの方の声は励みになります。

 ー寛仁親王牌、見事でした。
 小橋 自分なりにタイムが出ていたので、いつもの特別よりもやれるかなという実感はあった。決勝はものすごい豪華メンバーになったし、このメンバーの中に僕が入っていたのはうれしかった。

 ー直線でのすごい差し脚での優勝でした。
 小橋 太田君、神山君というタイトルホルダーでラインを組めたし、別ラインもすごい選手ばかり。勝ったときは本当にうれしかった。

 ーヘルメット、サングラスをスタンドに投げ込んでいましたもんね。
 小橋 自然にスタンドに投げちゃった感じでした。新潟に移籍してやっと特別制覇という結果を出せたし、あのメンバーを相手に勝てたんで、喜びでいっぱいでした。

 ー過去5回の特別制覇と、今回ではやはり実感が違いますか?
 小橋 新潟に移籍して1年かかりましたからね。結果を出せたという思いが強かったので、過去の特別制覇とは全然違う気持ちはありました。

 ー小橋選手は日ごろから結果、結果と言いますが。
 小橋 勝負の世界ですからね。ファンの方も1着、2着を当てようと車券を買っているわけだし、その期待に僕達は応えなくてはいけないと思う。1着を取るため一生懸命に練習していますからね。

 ー弥彦の住みごこちは?
 小橋 自然が多くて、住むには本当にいいところです。あと、こっちに来て日本酒のイメージがガラリと変わりました。以前はほとんど日本酒を飲むことなんてなかったんですが、弥彦に来て味をしめ
てしまいました。でも量はほどほど、ほどほどですよ。

 ー今回の優勝を機に、弥彦村に100万円を寄付されたわけですが。
 小橋 弥彦村の村制100周年のときに、僕が特別を勝てるなんてね。なにか縁みたいなものも感じました。弥彦村の自治振興のために使っていただければと思います。

 ー今後の目標は?
 小橋 個人的にはグランドスラムの達成ですが、新潟の競輪が今以上に活気づいてほしい。雰囲気はいいし、僕も周りから刺激を受けていますからね。

 ー最後に、新潟に移籍してよかったですか?
 小橋 もちろん。移籍前は結果を出せずに苦しんでいましたから。今回、優勝という結果を出せて、周りの人達も僕の移籍を喜んでくれていると思う。今後も次の目標に向かって頑張っていきます。