今月の「バンクのヒーロー」は藤原憲征選手(85期)です。4月からの新制度ではV3と、A級戦では断然上位の力の持ち主。6月9日の弥彦・決勝後にインタビューしました
―弥彦の決勝、お疲れさまです。結果は2着でしたが。
藤原 地元の決勝ですし、勝ちたかった。2着という結果は悔しいです。
―決勝は思い切った先行でしたね。
藤原 最初から逃げようと考えていたわけではないです。レースの流れで先行した感じでした。踏んだ感じが重くて、思うようにスピードが乗らなかった。後ろに優勝した飯田威文さんが割り込んでしまったこともありますけど。でも、やっぱり勝たないと…。
―2着という結果は残念だと思いますが、これで昨年から、地元弥彦では5連続で決勝で連対しています。
藤原 でも、2着ばっかりですからね(優勝1回、2着4回)。ずっと連対しているというのはぜんぜん意識はしていないけど、「地元では特に負けられない」という気持ちが強いんで。それが結果として出ているんじゃないかとは思います。
―地元の弥彦では前へ、前へというレースが目立ちますしね。
藤原 それはたまたまだと思います。意識して積極的に動いているというわけではなくて、あくまで展開なんで。相手の出方を考えての戦法ですから。
―勝つために一番いい戦法を取っている?
藤原 そうですね。走るからには1着を取りたいですしね。レースの流れで何でもやっていこうとは、いつも思っています。
―ちょっと前の前橋の予想新聞に、「A級の小野俊之」なんて見出しも出ていましたしねえ。
藤原 僕も見ました。小野さんとはまだまだパワー、技術が違いすぎるとは思いますけど。小野さんは本当に何でもできるし、レース運びとか勉強になります。
―さて、8月から期が変わりますが。
藤原 ようやくS級に上がります。S級でどうというのは、まだ走ったことがないんで何とも言えないですが。とにかく7月いっぱいのA級戦は、勝つように頑張るだけですね。走るレースを勝てるように、一本、一本、大切にしていきたいです。
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