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 藤原憲征(85期・S2)


弥彦競輪の大一番、弥彦記念・ふるさとカップ。小橋正義、阿部康雄、松本一成と同様の注目を集めるのが、売り出し中の藤原憲征選手。5月18日には挙式と、公私ともに充実している藤原選手に聞きました。

 ―地元の弥彦記念(6月7〜10日)が近づきました。
 藤原 気持ち的にはまだ変わりありません。目の前のレースを1つ1つ、頑張っていくだけですから。

 ―FTのあっ旋の方が多いので、記念(GV)だと気持ちの入り方が違うかなと思ったのですが。
 藤原 競走のランクとかは気にしない方なんで、あまり変わらないですね。ただ、自分で動き回る戦法なので、4日間の記念は疲れ方が違う。

 ―この前の西武園記念(4月12〜15日)は、山田裕仁選手を相手にまくったりして大活躍でした。
 藤原 西武園記念は自分のレースが全レースでできたので。力をすべて出し尽くしたという満足感はありました。

 ―それにしても今年に入ってからの成績はすごい。
 藤原 A級時代も、これだけ続けて決勝に乗れたことはなかったですからね。選手になって3年くらい経つのですが、ようやく練習が身についてきた。

 ―何か変わった練習とかしたのでしょうか。
 藤原 いえ、全然。練習内容はデビュー当時からほとんど変わっていません。ただ、意識が変わったというか。この練習すれば、どこに力がつくかというのがわかってきた気がします。だから、考えて練習するようになった。競走の方はまだまだ全然わからないですけど(笑)。

 ―昨年の8月にS級に上がった直後、「S級は楽しい」と言っていましたが、今の気持ちは?
 藤原 その時と変わらないですよ。本当にS級のレースはおもしろい。何か回りが強ければ強いほど、僕自身すっげーパワーが出るんですよ。結果はまた別だけど、自分の力を出し切れるというか。

 ―ここで、おめでたい話題をひとつ。結婚するそうですねえ。
 藤原 はい。5月18日に式を挙げます。まだ実感はないですが、守るものができたというか。独身の時とはいろいろな面で変わってくると思います。

 ―じゃあ、弥彦記念のポスター撮影については?
 藤原 今回、ポスターのモデルをやらさせてもらいました。新潟市万代のスタジオで撮影して、時間的には40分くらいだったと思います。スタジオでの撮影なんて初めてだったし、いい経験になりました。

 ―そのポスターを見て、ファンの方々が弥彦記念にいらっしゃるわけですが。
 藤原 やっぱりあのポスターを見ると、「誰の脚?」とみなさん思いますよね。それで、僕の脚だということがわかったら、自分の名前を多くの人にアピールできる。その分も、今回の弥彦記念はぶざまな走りはできない。

 ―では、弥彦記念の抱負をどうぞ。
 藤原 弥彦は僕の本拠地だし、応援してくれるファンの方々のことを考えると、最後まであきらめない走りがしたい。成績的には、決勝に乗ることを前提に考えています。僕のレースのここを見てほしいというのはないけど、「それがおまえの面白いところ」と、よく先輩達に言われる。新潟勢で独占して決勝に乗れるように頑張ります。