国の重要文化財
ふなえま
船絵馬
所在・寺泊町大町 船絵馬収蔵庫
あし・大町バス停 徒歩3分

 日本海を航行する北前船にとって、寺泊は大事な港であり、高台に鎮座する白山媛神社は、航海に生きる人々の守護神として、篤い信仰を集めてきました。

 ここに収蔵されている船絵馬は、白山媛神社に奉納され、拝殿に揚げられてきた五十種、五十二枚に及ぶ北前船の絵馬で、そのほとんど全部に、船名と奉納者名が記入されています。

 奉納された期間は、安永三年(一七七四)から明治二十二年(一八八九)に及んで いますが、これは北前船が活動していたほぽ全期間に相当します。

 絵馬は元来、船主や船頭が航海の安全を祈願して、白分の持ち船を絵馬師に注文して描かせたもので、時代によって変化がみられます。また船の構造、帆印、帆の反数、乗組員などがていねいに描かれ、奉納の時期、奉納者がしるされています。船の帆の最大のものは二十五反で、いわゆる千石船に相当するものもあります。

 船絵馬の絵で多くみられるのが、船のほかに社殿四棟と円形の弧をえがく太鼓橋や船見灯籠です。これらは海の守護神といわれる住吉神杜をあらわしたものです。

 白山媛神社に奉納されているこの船絵馬は、時代、数量や内容からみて、北前船造船史及び航海史研究などの貴重な民俗資料として、昭和四十五年に国の重要民俗文化財に指定されております。

 船絵馬は、全国各地の港でみることができますが、寺泊にはこのほか、円福寺の妙見堂に奉納された船絵馬三点があり、特に金子金運丸御利益の遭難図は珍品とされています。破損や盗難から守るため、収蔵庫を建設し、保存につとめているため、一般公開はされていませんが、白山媛神社社務所にお願いすれば拝観することができます。

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