October 06, 2000 UP LOAD
国家級貧困県農村労働力の就業と教育水準の分析
【 出所:国家統計局 】
http://www.stats.gov.cn/news/paper/tjbg2000/jm050.htm
統計年次:1999年
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1999年に全国592の国家級貧困県において、48,969戸・218,465人を対象とした農村貧困調査を実施した。
以下は、その結果。
1.労働力の基本的状況
1)労働力の構造
◎労働力:52.2%
◎半労働力:10.7%
◎一戸当たりの労働力・半労働力(平均):2.8人
◎一労働力当たり扶養人口(平均):1.6人
国家級貧困県にあっては、一農村労働力当たり扶養人口が全国平均値より0.2人多い。
2)就業状況
◎農林牧漁業に就業する労働力の比率:89.4%
→ 上記のうち、作物栽培等純農業従事者は96%
◎工業・建築業に就業する労働力の比率:3.1%
◎サービス業・商業等第三次産業に就業する労働力の比率:7.5%
国家級貧困県にあっては、農林牧漁業に就業する労働力の比率は全国平均値に比し19.1ポイント高い。
国家級貧困県にあっては、工業・建築業に就業する労働力の比率は全国平均値に比し10.6ポイント低い。
国家級貧困県にあっては、第三次産業に就業する労働力の比率は全国平均値に比し8.5ポイント低い。
3)出稼ぎの状況
1999年内に外地に出稼ぎした労働力の比率は10.9%
〔出稼ぎ先での就業状況〕
第一次産業への就業比率:5.1%
建築業等の第二次産業への就業比率:59.7%
第三次産業への就業比率:35.1%
〔出稼ぎのルート〕
親戚・友人等の紹介及び自力での出稼ぎ比率:約2/3以上
政府が組織したり雇用事業所の招聘による出稼ぎは極わずかにとどまる
〔出稼ぎ先〕
所属省内への出稼ぎの比率:55.1%
他省への出稼ぎの比率:13.9%
沿海地域への出稼ぎの比率:26.4%
その他地域への出稼ぎの比率:4.4%
2.労働力の教育水準
137,347名の労働力・半労働力を対象に、その教育水準を調査した。その結果は、次のとおり。
◎小学卒の者の比率:28.9%
◎初級中学卒の者の比率:50.4%
◎高級中学卒の者の比率:13.8%
◎中等専門学校(職業高級中学を含む)卒以上の者の比率:3.3%
◎非識字者・半識字者の比率:3.6%
初級中学卒以上の教育水準にある者の比率は、全国平均に比し明らかに低く、非識字率は明らかに高い。
1999年に中短期の職業技術・技能訓練を受けた農民の比率は9.3%に過ぎない。
これらのことから、貧困地区の農民が就業の道を開くに足りる技能・技術訓練が欠けていることが見て取れる。
〔 労働力の教育水準と家人一人当たり平均収入の相関関係 〕
→ EXCELファイル参照
《 上記の表から 》
◎非識字者・半識字者の貧困発生率が最も高く、21.3%に達する。
<注記:貧困発生率の基準:一人当たり収入が640元以下を1999年の貧困標準ラインとする>
◎中等専門学校卒以上の教育水準にある者の貧困発生率は7〜8%
◎非識字者・半識字者の過半は一人当たり収入が1,000元以下にとどまり、2,000元以上の者は10%に過ぎない
◎小学校卒で一人当たり収入が1,000元以下の者の比率は34〜40%、2,000元以上の者の比率は15〜18%
◎中学卒程度で一人当たり収入が1,000元以下の者の比率は1/3にとどまり、2,000元以上に達する者の比率は70%にのぼる
◎中等専門学校卒以上で一人当たり収入が1,000元以下の者の比率は17〜21%、1,000〜2,000元及び2,000元以上の者の比率は80%
以上のことから、労働力の教育水準の低いことが、貧困発生の重要な要因となっていること明らかである
【 The World Bank and China 】 |
Poverty Reduction and Human Development Despite China's impressive record of economic growth and poverty reduction, at the end of 1998 about 110 million Chinese still had incomes of less than a US$1 a day. Most of the poorest people live in resource-constrained remote rural uplands in the interior northwest and southwest, where the low quality of land makes it impossible to achieve even a subsistence level of crop production. The urban poor, however, are an emerging concern. Rural-urban income disparities remain substantial, and although they have declined somewhat in recent years, when combined with regional income growth differentials, these income disparities contribute to increased migration pressures. |