July 22, 2002 UP LOAD


白音諾勒郷白音諾勒村小学校の現況

この資料は、現地で配布された資料と、山本・宮澤両氏が実地に見聞した情報(*印)を統合して作成しました


 *白音諾勒村小学校を管轄する白音諾勒村の人口は1,840人、戸数は460戸。

 *一人当たり年収は、400元前後。

 *杜爾伯特蒙古族自治県の「県城」(*県の中心市街地)から約30km、車で50分ほど離れている。住家・道路等を見て、経済状態の悪さが感じられる。

 *1998年の水害により、農作物が大幅に減産した。

 *ここ数年旱魃が続き、湖沼(*“連環湖”)の退化が著しい。(元の水深は4mほど─現在、水位は1mほど下がり、水辺は約100m後退している)。

 *旱魃対策の一つとして、湖沼周辺への植栽活動が行なわれている。
 
 白音諾勒村小学校は、白音諾勒村の東部に位置する。
 生徒数は5クラス、114名。

 *他に、生徒数72名の分校、生徒数42名の分校(白音諾勒郷莫古台小学校)がある。
 *国家の方針に依り、分校は白音諾勒村小学校に統合を迫られている。
 *統合した場合、通学距離は最大5kmとなり、“愛心餐点”の開設も必要となる。

 教師は5名。

 *貧困生は40名。

 学校の敷地面積は1万平方mで、うち建築面積は525平方m。

 現校舎は1978年に建設されたもので、既に25年使用されており、老朽化が激しい。
 設備機器も不足している。

 数次にわたり補修しているが校舎の状況は限界に達しており、近代的教育の需要を満たすものではない。

 加えて、1998年の水害に際して浸水したため、校舎は大きく傾いており、壁には亀裂が走り、天井は脱落している。

 年初に教育局の検査を受けた結果、D級「危房」と認定され、継続使用は不可とされた。

 *白音諾勒村の年間予算は、5〜6万元程度。

 *現在の校舎は525平方mであるが、分校2校を統合した場合、約800平方mの校舎を建設しなければならない。

 *その建設に要する資金額は約56万元。

 *杜爾伯特蒙古族自治県からの交付金は16万元程度で、白音諾勒村は40万元を負担しなければならないことから、“希望工程”に依る支援を求めている。校舎の建設は、単年度で完成したい。

 *所見:支援の必要度、最大と思われる